活動の紹介・新着情報
令和5年度の筑波技術大学との連携授業:情報デザイン科の授業風景
令和5年2月5日月曜日、今年度の筑波技術大学との連携授業がスタートしました。全3回の予定で、技術大学の先生方に来校いただき対面で行う回と、遠隔で行う回とを取り混ぜて行う予定となっています。
2月5日月曜日は、対面型の授業となります。
授業では、3DCADを利用した作品制作を進めていきますが、今回は必要なアプリのインストールに加え、今後進めていくデータ作成の準備にあたる作業を行いました。
日常とは異なる高等教育の端緒を垣間見た授業だったと思いますし、必ずしも大学進学する訳では無い学生たちにとっても刺激的な内容となったのではないかと思います。
文化庁芸術家の派遣事業_デフ・パペWS:情報デザイン科の授業風景
令和5年12月8日金曜日、専攻科情報デザイン科では、科目「造形デザイン」の授業内容として、文化庁「学校における地域活性化のための文化芸術子供鑑賞・体験事業」芸術家の派遣事業の枠組みを利用し、公益財団法人現代人形劇センター デフ・パペットシアター・ひとみの皆様をお招きした表現活動に係るワークショップを行いました。
本授業においては、大変貴重な機会でありますので、本科生徒の皆様にも参加いただき、結果的には全校生徒学生が集う大きな授業となりました。
ワークショップでは、ろう者の劇団員の方のネイティブな手話による指示を受けつつ、それぞれの生徒・学生がアブダクションをフル活用した活動が展開されます。テーマは、「○△□で何ができる」で、単純な幾何形体から何かを見立て、表現する活動を行いました。
そもそも芸術的な表現は、「頭や心の中になる「何か」をどう表すか」というよりは「今、目の前にある形を何に見立てるか」という活動です。つまり、今見えているものと、描いたり作ったりしているもの間には、直接的なつながりはないということになります。
本ワークショップは、このような、表現における本質的な「見立て」の要素を、非常にプリミティブに、かつ、本質的に取り上げられたものであり、非常の濃厚で有意義な活動だったと思われます。
微細な動きの違いがもたらす意味内容の大きな違いに、どれだけ気づくことができたか。自分が表した動き方の根拠を探り、探った結果を説明できるか。本質的な価値が試されます。
デフ・パペットシアター・ひとみの皆様を初め、関係各位の皆様、御協力ありがとうございました。
市立小樽文学館でのARイベント:情報デザイン科の授業風景
市立小樽文学館でのARイベント:情報デザイン科の授業風景
令和5年10月27日金曜日、専攻科情報デザイン科では、筑波技術大学とAR展示に係る技術協力を行った市立小樽文学館の「人喰いの時代展」展示会場内において、市立小樽文学館の御厚意により、これまでに授業で制作してきたAR作品展示によるミニイベントを開催させていただきました。
筑波技術大学との連携授業において蓄積してきたAdobeAeroによるAR制作の技術を生かした作品を中心に、7月の「高聾祭ディスプレイ」で展示した石膏像やフォントのAR作品、格闘ゲームばりのキャラクターの動きを再現したAR等を文学館内部に展示いたしました。
日常の展示空間がARにより異化され、非常に刺激的な空間に変貌すると同時に、小樽文学館のノスタルジックな空間と先鋭的なデジタル映像が拮抗し、緊張感のあるフレームを生み出すことに成功したと思います。
また、筑波技術大学の3Dスキャンの技術協力により再現された「人喰いバス」におけるバス本体ARも合わせて展示いたしました。QRコードを読み込むことで、スマートフォンの画面に現れるバスの車体は、客室内部まで精緻に再現されており、画面を見ながら車体に近づいていくと、実際に乗車しているような感覚を味わうことができます。
来場されたお客様には、その技術力の高さに驚かれている方も多く、学生にとっても大いに刺激となりましたし、専攻科情報デザイン科の授業内容を学校外部の皆様にお伝えする非常に良い機会となりました。
御協力いただいた、筑波技術大学の皆様、市立小樽文学館の皆様には、貴重な機会を与えていただいたことに対し、改めてお礼申し上げます。
文化庁ユニバーサル公演事業「手話狂言」:情報デザイン科の授業風景
令和5年9月8日金曜日文化庁ユニバーサル公演事業として日本ろう者劇団が来校し、手話狂言の公演並びにワークショップ等を行いました。
本事業は、専攻科情報デザイン科の授業の一環としてカリキュラム上は位置付けられていますが、またとない非常に貴重な機会であり、本科の生徒の皆様にも参加いただく枠組をつくった上で事業を実施いたしました。
当日は、朝から専門の業者による体育館への舞台設営が行われ、非日常感が充満した雰囲気の中、演目「附子」が演じられました。
日常の手話表現とはまた違った、非常に形式的な表現が特徴ですが、様式がしっかり固まっているが故、開演前後は、生徒の皆さんも緊張気味でしたが、途中の休憩時間では、演目中の太郎冠者と次郎冠者の手話を真似しながら会話をしていたりとか、砂糖の色が何かしっかり読み取れていたり等、公演を楽しんでいる様子が伺えました。やはり、形式が多少の変更を伴っていたとしても、ろう者が使用する手話であるが故、その核となっているフレームを共有することができるんだろうなと、改めて感心した次第です。
あと、声と手話一致させていることについては、声に合わせて手話、または、手話に合わせて声、ということではなくて、そもそもその同じタイミングになるように形式がしっかりあり、その練習をしっかり行っているからこそ可能になるものということだそうです。ある意味、音楽のオーケストラと同じ感覚なのかもしれません。両モードの経時的な間が常に一定だからできる芸当であり、形式ががっちりしているからこそ、それが可能となるのだとだと思われます。改めて、表現の奥深さを考えさせられます。
「人喰いの時代」展におけるAR設置作業:情報デザイン科の授業風景
令和4年8月17日火曜日、市立小樽文学館で19日土曜日から開催される「人喰いの時代」展におけるAR展示の最終設置作業を行いました。
この展示は、AdobeAeroを利用したAR作品を利用した一種のインスタレーションであり、コラボレーションの範囲も、技術的に追求した範囲も、これまでの枠組みを大きく超えたものとなりました。
この日は、展示作業のため館内全体が休館となっており、他のブースの作業が進捗していく中、与えられたスペースにおける展示作業を専攻科2年生が中心となり、進めました。
この展示は、市立小樽美術館で10月29日日曜日まで行われます。