活動の紹介・新着情報

筑波技術大学との連携授業~AR技術を活用したデザインの可能性~:情報デザイン科の授業風景

筑波技術大学の先生をお招きした「筑波技術大学との連携授業(3回目)」が2月14日金曜日に行われました。今回は、AR(拡張現実)技術を使った新しいデザインの可能性を学びました。今回は、チラシ制作にQRコードを組み込み、AR技術を活用する方法を実践しました。

AR技術とは?
ARは、現実世界にデジタル情報を重ねる技術です。例えば、スマートフォンでQRコードを読み取ると、追加情報が表示される仕組みが一般的です。本授業では、チラシにARを組み込むことで、より魅力的な情報発信ができることを学びました。

チラシとARの活用
ARを活用することで、以下のような新しい体験を生み出せます。

  • 情報の拡張:QRコードを読み取ると、イベント詳細や関連動画が見られる。
  • 体験型コンテンツ:歴史上の人物と写真を撮る機能などを提供。
  • 3Dオブジェクトの表示:商品を3Dモデルで確認し、購入前に細部をチェック可能。

実践:ARコンテンツの作成
授業では、AR制作ツール「Adobe Aero」を使用し、実際にARチラシを作成しました。

  1. 新規プロジェクトの作成
  2. 3Dオブジェクトの配置
  3. QRコードの生成とチラシへの組み込み
    無料の3Dモデルを活用し、昆虫を拡大表示したり、都市のランドマークを縮小表示するなど、新たな視点の提供も試みました。

今後の展望
3月にはオンラインを介した全国の聾学校との発表会も予定しており、より完成度の高いARチラシを目指します。AR技術を活用することで、チラシを「読む」ものから「体験する」ものへと進化させることが可能です。今後もこの技術を活用し、より魅力的なデザインを創出することを目指します。

令和6年度専攻科情報デザイン科修了作品展

令和7年2月19日水曜日から24日月曜日までの間、市立小樽美術館市民ギャラリーにおいて「令和6年度北海道高等聾学校専攻科情報デザイン科修了作品展」が行われます。
科目「課題研究」において、今年度修了予定の各学生がそれぞれの研究テーマを追求した結果を「修了作品」として展示させていただきます。
皆様の御来場をお待ち申し上げております。

スタートアップカンパニープロジェクト_教育振興会会報の制作:情報デザイン科の授業風景

専攻科情報デザイン科では、学生の実践力を育むためにさまざまなプロジェクトを行っています。その中でも特に注目されるのが「スタートアップカンパニープロジェクト」です。このプロジェクトでは、外部からの依頼による出版物等のデータ作成を教材として無償で請け負い、データ作成までの演習を行って、実践的なスキルを身につける機会を提供しています。

現在、取り組んでいる主なプロジェクトの一つは、本校の教育振興会報のデータ作成です。この会報は年末に発行が予定されており、納期が迫っているため、学生は短期間で高品質な成果を求められています。少人数体制で進められていることから、一人一人の負担はそれなりに大きいものの、これらの課題を通じて実社会での働き方や納期遵守の重要性を学ぶ貴重な機会となっています。

制作には、ページデザインの定番ソフトであるAdobe InDesignを使用しています。InDesignは、高機能でそれなりの難易度を有するアプリケーションですが、ページもの制作においては必須のツールです。本校ではこのソフトの使用を通じて、生徒たちがグラフィックデザインの専門スキルを習得できるよう指導しています。また、プロジェクトをOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の一環として位置付け、生徒たちの応用力を高めることを目指しています。

プロジェクトの中では、日本語の和文書体と欧文書体の組み方の違い、文字送りやカーニング、トラッキングの調整方法、段落設定やインデントの効率的な活用法など、組版に関する実践的な技術を学びます。また、Photoshopを使った写真の解像度設定や編集方法なども指導され、総合的なデザインスキルを身につけることができます。

このような活動ベースの授業展開は、上記のようなメリットも多くある半面、時間の制約や教科の系統性を担保する学びとのバランスといった課題があります。納期に間に合わせるためには、時には計画を柔軟に変更する必要もあります。これらの課題をどのように克服するかが、教員側のカリキュラム設計における重要なテーマとなっています。

今後は、教育振興会報の完成後に生徒会誌や学校だよりの制作など、さらに幅広いプロジェクトへの取り組みを予定しています。これらの実践を通じて、学生にはデザインスキルを高めることに加え、チームで協力して仕事を進める能力や、社会で求められる柔軟性を身につけていってほしいと思います。

 

令和7年度(2025年度)北海道高等聾学校専攻科入学者募集要領について

令和7年度(2025年度)入学者募集要領は、下記のリンクからPDFファイルをダウンロードしていただけます。

令和7年度(2025年度)入学者募集要領.pdf

適性検査に必要な用具についての説明は、下記のリンクからPDFファイルをダウンロードしていただけます。
適性検査に必要なデザイン用具について(PDF)

出願に必要な書類の送付を御希望の方は、下記金額の切手と、必要な部数を明記したものを同封の上、郵送にて事務局まで御請求ください。必要な部数によって送料が異なります。

1部      180円(速達 480円)
2部~3部  320円(速達 620円)
4部~6部  510円(速達 910円)
7部~10部 750円(速達1150円)
11部以上はお問い合わせください。

「入学案内(入学のしおり)」については、下記のリンクからダウンロードすることができますが、製本された「入学案内」を募集要領とあわせて送付することもできます。その場合の送料は下記のとおりです。
「入学のしおり」付き1部       320円(速達 620円)
「入学のしおり」付き2部~3部   510円(速達 910円)
「入学のしおり」付き4~5部     750円(速達1150円)
6部以上はお問い合わせください。

「入学案内(入学のしおり)」(PDF)

令和7年度専攻科入学のしおり.pdf

北海道高等聾学校(専攻科)入学選考事務局(担当:堀、桑原)
〒047-0261 北海道小樽市銭函1丁目5番1号
TEL 0134-62-2624(内線58)
FAX 0134-62-2663