学校長挨拶

御挨拶

 北海道高等聾学校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。
 本校は、小樽市の最東部に位置し、札幌市手稲区や石狩市と隣接する銭函地区にある聴覚障がい教育を行う特別支援学校です。
 北海道全域を学区としており、聾学校中学部及び中学校を卒業した生徒が学ぶ「本科」と、高等部及び高校卒業などの条件を満たした学生が学ぶ「専攻科」が設置されています。
 昭和45(1970)年、本道の聾学校5校(札幌、室蘭、函館、旭川、釧路)に併設された高等部が統合され、道内で唯一の、全国的にも例の少ない高等部単置の聾学校として本校が開校しました。
 現在、本科に普通科、生活情報科、産業技術科、クリーニング科の4学科、専攻科に情報デザイン科(2年課程)を設置し、教科学習をはじめ、学校行事や部活動、寄宿舎生活等における本科の生徒や専攻科の学生の主体的な取り組みを大切にし、教職員一丸となって、自主性の寛容と心身の調和のとれた人間形成を目指す教育に努めています。
 また、生徒・学生の約96%が寄宿舎に在籍しており、同じ聴覚障がいのある同年代の仲間とともに集団生活をし、余暇を過ごしたり、自治活動に励んだりしています。
 開校55周年を迎える今年度は、本科1年生16名、2年生17名、3年生9名、専攻科1年生4名、2年生4名の、合計50名でスタートします。
 地域や保護者等の皆様、本校教育振興会や同窓会の方々の御理解と御支援をいただきながら、学校教育目標を達成するために、適切で具体的な指導と支援を進めてまいりたいと思います。また、新入生や新しい教職員を迎え、新たな気持ちで一人一人の生徒・学生の教育的ニーズに応じた聴覚障がい教育を推進していきたいと思います。
 特に、生徒・学生が、自分自身の障がいや性格、得意なことや苦手なことなどを深く知り、本校を卒業して社会に出たときに備え、必要なサポートを得るために、自分のことを周囲に説明して理解してもらうための行動がとれるよう、セルフアドボカシーの力を高められるように育てていきたいと思います。また、将来を見つめ、自らの目標を定め、社会自立に必要な知識や態度を身に付けるなど、一日一日を大切にしながら、仲間とともに協力し合い、目標に向かって努力し、その達成感を味わってほしいと思います。
 今後とも本校および本校の生徒・学生への、一層の御理解と御支援を心からお願い申し上げます。
 本ホームページでは、教育内容や教育活動を随時更新してまいりますので、御意見や御感想がありましたら、電子メールやFAX等にてお寄せいただければ幸いに存じます。
 今年1年間、どうぞよろしくお願いいたします。

      
令和7年4月

北海道高等聾学校長 大 塚 雅 彦

 自立の塔。1984年に生徒・学生公募のデザインから選ばれ、作成されました。